新卒一括採用が終りを告げる!?スキル採用の時代到来?

就活の様子

2021年卒から就活ルールが廃止され、新卒一括採用が終わることは何を意味するのでしょうか?

これまで経団連によって慣行されてきた「就活ルール」が廃止されることが発表されたことで経団連に所属する業界大手企業1300社あまりが徐々に各々の採用活動を実施していくことになりました。

これによって企業側と学生側にどのようなメリットやデメリットが生まれたのか?
また、その背景や今後の就活及び学生生活で考えるべきことなどについて書いていきます。

目次

通年採用の導入でハイパフォーマンス人材の確保へ

新卒一括採用に縛られなくなるとどのようなことが起こるかというと、今までのように「就活」=「始まりが決まっていて期間限定」といったイベント性がなくなることで、企業側は妥協なき採用活動をするようになります。

限られた期間内では優秀な人材を確保するチャンスは集中しているため、とにかくたくさん採用を出しまずは来てもらうというスタンスになりがちです。

ですが年間を通し募集することで企業はより時間をかけてスキルのある学生に目をつけ採用や育成を行えるようになります。

その結果学生側も能力のある学生はどんどん自分をアピールし、早期から行きたい業界や企業への就活にチャレンジすることができるようになるのです。

新卒一括採用はもう割りに合わない

個の力の重要性

インターネットの普及以降IT技術の進化は早く、企業のビジネスモデルも瞬く間に変わってきました。

それまで店舗などリアルビジネスだったものがWEBサービスになったりアプリ化したり、企業の業務システムなどもどんどん効率化されたことによりハイパフォーマンスなシステムが導入されることや開発されることも増えました。

さらにはそのようなサービスやアプリも個人が開発しマーケット獲得までできるようになった(いわゆるD2C)ことで個人のスキルが与える影響力が大きくなりました。

これによりビジネスのスピードも加速し、企業は新しい技術への理解や素早いキャッチアップ、また適応力などが市場からは求められるようになったのです。

その結果、採用の仕組みにおいても育てるだけでなく優秀な人材を早期から獲得できるようになる方が望ましくなりました。

新卒一括採用のメリットはなんだったのか?

新卒一括採用という就活採用の文化自体は日本独特のものです。

もともとは企業が知識や経験のないまっさらな学生をまとめて採用し時間をかけて教育や企業文化を根付かせることで、社員の教育を一元管理し教育コストを抑えることができるというものでした。

プラスで終身雇用制度などを設け、長く在籍すればするほど社員にとっては得があるという仕組みづくりによって人材の流出を対策してきました。
これによって生まれた企業文化がいわゆる「年功序列」です。

しかし、変化の激しい技術トレンドやビジネストレンドの波を乗りこなしていかなければいけない現代では、既存の業務や業界知識を時間をかけて長期的に教育していくよりも新たな価値を生み出せる人材へのニーズの方が高まってきたのです。

そしてキャリアアップやキャリアチェンジのために転職するという手段が一般化したことで即戦力のニーズが高まることとなりました。

これまで、経団連に所属しないIT企業群や影響を受けない外資系企業などは一般の就活解禁時期よりも早期から採用活動を行うことで、日経の大手企業よりも早期に優秀な学生の確保をすることができました。

学生生活の変化、今後考えるべきことは?

企業側だけでなく能力のある学生もまた妥協の少ない就活が行えるようになるという点では学生側にもメリットがあります。

今までの新卒一括採用では限られた期間で集中的に就活を行う必要がありましたが、通年化することによって余裕を持って企業分析を行い高めるべき自分のスキルの目標も定めやすくなります。

現状でもサイバーエージェントやソフトバンク、クックパッドなどの企業はすでに一括採用を止め通年採用へとシフトしています。

大事なのは「就活」=「3年生、4年生」という風に結びつけることなく、学生生活の中で自身のスキルアップを常に意識することです。

新卒入社する企業に育ててもらうという認識を捨て、自分のスキルや経験を武器にいかに成長し活躍していくかという考えと行動が、今後のスキル重視型の通年採用化していく就活では重要になります。

プログラミングなどの創造性の高いITスキルはIT活用が一般化した現代や今後は読み書き算盤のように基盤能力として注目されています。

今後はエンジニアはもちろん、営業・コンサルティング・企画・広報・マーケティングなど多くの分野でも、プログラミングスキルは成果を残すことや新たな価値を生み出すことができるスキルとして企業の採用ニーズも高まってくるでしょう。

また学生時代にやってきたことや学んできたこととして自分の成果物を直接見せることもできるという点から就活での人事評価が高いことも1つの事実です。

まとめ

IT技術の発展によって企業のサービスの形やビジネススピード、また働き方など様々なところで目まぐるしい変化が起こります。

学生の就活でも新卒一括採用から通年採用へとシフトしていく中で今後「スキル」という個の力を伸ばしていくことが重要視されている事実をお伝えしました。

特にプログラミングは、2020年以降の小中高プログラミング必修化を控えて社会的にも非常に重要度の高いスキルとなります。

企業を考え、共感できるビジネスを考え、必要とするスキルを考える就活と共に、身につけるべきスキルとして人事は注目しています。

まずは簡単なところから勉強し始めてみてはいかがでしょうか。

学ぶべき領域とキャリアへの活かし方

  • 「ITスキルとリテラシーの習得が重要だということは分かったけど、特定のエンジニアを目指しているわけでもない自分は何を勉強すればいいのか?」
  • 「勉強するとしても選ぶ基準も、身につけたプログラミングスキルの活かし方も具体的に分からない、、、」

という方は、ぜひ一度自分は何を勉強すべきなのか、CodeShipのキャリアカウンセラーと一緒に考えてみませんか?

CodeShipの無料相談会はスクールを選ぶためだけの場ではなく、第一にあなた自身のキャリアに対する理解をより深める場であって欲しいと考えています。

まずは、プログラミングの勉強やITスキルを活かしたキャリアプランニングについてお気軽にご相談ください。


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